無資格でも働ける医療と福祉の業界の実情
月曜日, 3月 27th, 2017医療や福祉に従事する上で、資格がなければ携われない業務が多い。そのため、採用の際に必須とされることが多いものの、人材不足が著しいこともあり、資格が必須ではない職場もある。医療も福祉も安定して働けるという魅力があることから、この業界で活躍したいという人は多いが、無資格者が少なくないのが現象だ。中でも福祉の仕事は、学校に通ったり、試験を受けたりせずに仕事に携われるという魅力もあるので、就職や転職に踏み切る人は少なくない。しかし、実際は、働き始めてから頭を抱えてしまうことがよくあるのだ。
専門知識や充実したスキルを持たずに現場で働いていると、自分の行っている仕事に不安を持つようになる人が多いからである。これは、医療や福祉の現場では一つ間違うと命の危険性があり、そういう場面に遭遇することも稀ではない。そういった切迫した場面に遭遇すると、本当に自分が正しいことをしているのかという不安が起こるからだろう。直接命に関わるような作業は、医師や看護師などが専門知識と専門技術のもとに行ってくれるものであるが、自分の不理解によるミスが大きなリスクを生むのではないかという不安は常に付きまとうだろう。
そういったことから、患者や利用者に大きな影響を及ぼすことを考えたうえで、専門知識を身につけて働くことが重要になるのだ。そのため、無資格で医療や福祉の現場で働いている人の中には、将来資格を取得しようと決める人も多い。医療や福祉の現場は、長く働くほど知識の必要性を感じずにはいられないのである。